身口意の業(しんくいのごう)
サンスクリット語で「カルマ」は行為を意味します。これが「業」と漢訳され使われています。
善業、悪業というと、善い行いと悪い行いを指しますが、主に「業」というと悪い行いの方を指すことが多いようです。
そして、善い行いをしたら善い結果が、悪い行いをしたら悪い結果がもたらされると因果関係で説かれることもあります。
・身業(しんごう)
体でおかす悪い行い。人を殺したり、物を盗んだり、淫らな行いをすること。
・口業(くごう)
言葉でおかす悪い行い。ウソをついたり、悪口を言ったり、心にもないお世辞を言うなど、言葉で他人をあざむくこと。
・意業(いごう)
心に思うことでおかす悪い行い。貪欲な思い、いかり、不平不満の思いなどをいだくこと。
誰しも身口意の業をおかします。
悪業はいったんつくられると、自然に消えることはありません。
何もしなければ、未来に不幸という悪い実りを結んでしまいます。
なので、悪業を清めることはとても大事です。「三業浄化」をするには、塗香を手に塗り込み、般若心経を唱えるのが、誰しもできるのでオススメです。
宗派は関係ないです。
手は体全体と同じなので、塗香で両手を清めることは、体を清めることと一緒です。
また、毎日湯船に浸かることも浄化になります。解毒もしたいのなら、エプソムソルトを入れて入浴してみてください。
読経は口を清めることになります。
心に何を思うかは人それぞれですが、読経を続けることでエネルギーがクリアリングされますから、心も次第に清められることでしょう。そえすると、自ずと心に思うことも変わってくると思います。
毎日続けることが大切です。
★余談ですが、「嘘も方便」という言葉の本当の意味をご存知ですか?
その時の状況によっては、うそをつくことも仕方ないという様な意味に捉えられているかと思いますが、違います。
本当の意味は、お坊さんが説法をする時に、誰にでもわかりやすく説くために、言葉を変えることを「方便」といいます。
正しい方便を使えるように心がけたいものです。
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